
こんにちは。だいずです。
私は、簿記2級の勉強を始めるまで会計の知識がゼロでした。(貸借対称表や財務諸表という言葉すら皆無でした。)
そんな私が、2か月間独学していきなり簿記2級をとった方法について紹介します。
ちなみに、私は第154回を受けて80点で合格できました。
目次
簿記2級合格に必要な教材5冊
使用した教材は、こちらの5冊になります。


簿記2級の教科書
簿記2級の教科書は、
- スッキリわかる日商簿記3級
- スッキリわかる日商簿記2級(商業簿記)
- スッキリわかる日商簿記2級(工業簿記)
の3つを使いました。
スッキリわかるシリーズの特徴は、こちらになります。
- 身近な例を題材にしているため、簿記初心者に優しい
- ネコの会話がストーリー仕立てになってて、楽しく学べる
- 記号ごとに用語(勘定科目)を分類していて、暗記しやすい
- 巻末に各章の問題があり、理解度をチェックできる
- テスト予想問題も付いてて、力試しができる
売上No1なだけあって簿記の知識ゼロの私でも、2周くらい読んだらある程度内容を理解できました。
この本で勉強しなかったら、ここまで早く資格をとることができなかったかもしれません。
ぶっちゃけ、最初に買う教材は`スッキリわかるシリーズ一択´です。
簿記2級の問題集
問題集は、
- TACよくわかる簿記シリーズ日商簿記2級過去問題集
- あてるTAC直前問題集
の2つを使いました。
TACの過去問題集の特徴は、こちらになります。
- 12年分の過去問が載ってて、ボリューム満点
- 解説が丁寧
- 問題用紙が印刷できて、繰り返し使える
スッキリわかるシリーズの過去問題集も本屋で見ましたが、6年分しかなくて解説もTACの方がわかりやすかった印象です。
TACの予想問題集の特徴は、こちらになります。
- 試験問題の分析が完璧で、的中率が高い
- 予想問題が本番さながらで、問題の質が高い
- 落とし穴をカバーする間違いノートが付いてる
かなり良質な教材なので、絶対買った方がいいです。
そのほか簿記に必要なもの
教材以外に、簿記に必要なものは、電卓です。
「簿記の勉強をする」と決めたら、真っ先に買いましょう。
試験では持ち込み可です。いち早く電卓に慣れるようにしましょう。
簿記2級合格に必要な勉強時間

簿記初心者が2級を合格するのに必要な勉強時間は、150~250時間と言われています。
私の場合、平日2時間、休日6~8時間勉強しました。2か月間で、トータル172時間勉強しました。
最短で取りたい人は、1週間で20時間(平日2時間、休日5時間)以上確保しましょう。
そうすれば、2か月で160時間以上勉強できる計算になります。
合格までの勉強時間は、あくまで目安です。もっと早く合格できる場合もありますし、そうでない場合もあります。
この記事で紹介する勉強方法を参考にして、効率よく勉強したいですね!
簿記2級の勉強方法
簿記二級の勉強方法は、こちらになります。
- 簿記3級を軽く勉強する(30時間)
- 簿記2級の教科書を勉強する(100時間)
- 簿記2級の過去問を解く(70時間)
- 簿記2級の予想問題を解く(30時間)
()は勉強時間の目安
ひとつずつ詳しく説明していきますね。
①簿記3級を軽く勉強する
まずは、簿記3級を軽く勉強します。
「簿記3級受けないんだから、いきなり簿記2級を勉強した方が早いのに」と思うかもしれません。
正直、逆です。小学生に中学の数学を教えても分かりませんよね。
これは極端な例ですが、簿記も同じです。
正直、簿記3級をある程度分かってからの方が、簿記2級は理解しやすいです。
具体的には、この手順で勉強しましょう。
- 簿記3級の教科書(スッキリわかるシリーズ)を一通りザっと読む(10時間)
- 2周目で、用語や意味をある程度理解しながら読む(20時間)
「1周目で全体像を理解して、2周目で細かい内容をつかむ」という感じです。
ぶっちゃけ、この流れだとめちゃくちゃ効率いいです。
特に、2周目で「簿記の用語(勘定科目)」と「決算までの流れ」を理解しておけば、2級の勉強がスムーズに行えますよ。
あとは、問題は解かなくてOKです。簿記2級に移ってから、たっぷり解くので!
ここでは、30時間を目安に勉強しましょう。
②簿記2級の教科書を勉強する
次に、簿記2級の教科書を勉強します。
教科書には、
- 商業簿記
- 工業簿記
の2種類があります。
まずは、商業簿記を勉強しましょう。
その理由は、
- 簿記3級を深堀りした内容になってるので、手を付けやすいから
- 商業簿記を理解してからの方が、効率よく工業簿記を勉強できるから
です。
商業簿記の具体的な勉強方法は、こちらになります。
- 教科書(スッキリわかるシリーズ)を一通りザっと読む(10時間)
- 2周目で、各章ごとに問題を解きながら読む(40時間)
- 3週目で、理解できなかった所を重点して勉強する(10時間)
3級と同じく、「1周目で全体像を理解して、2周目で細かい内容をつかむ」という流れになります。
特に、2周目に入ったら各章ごとに問題を解くのがポイントです。
おそらく直前に読んだ内容でも、全く解けずに絶望します。
最初は、それでOKです。
無理せず分かんなかったら、すぐに答えを見ましょう。ここでは、内容を理解して覚えるのが目的なので!
問題を解く時には、楽な計算でも必ず電卓を使いましょう。電卓に慣れること、計算ミスを減らすことができます。
3週目では、特に分かんなかった所や難しかった所を読んだり、解いたりしましょう。これをやれば、早い段階で苦手部分をカバーできます。
こんな感じで、60時間を目安に商業簿記を勉強しましょう。
商業簿記が終わったら、次は工業簿記になります。
工業簿記も、商業簿記と同じ流れでOKです。
- 教科書(スッキリわかるシリーズ)を一通りザっと読む(10時間)
- 2周目で、各章ごとに問題を解きながら読む(20時間)
- 3週目で、理解できなかった所を重点して勉強する(10時間)
工業簿記は覚えることが少ない反面、計算が複雑なところがあります。
数学が苦手という人は、少し時間がかかるかもしれません。
ただ、スッキリわかるシリーズの教材だと丁寧に分かりやすく教えてくれます。
なので、自信がない人もぜんぜん怖がらなくて大丈夫です。
➂簿記2級の過去問を解く
一通り簿記2級の教科書が終わったら、過去問を解きます。
過去問を解く目的としては、問題を解く力を養うと共に、テスト慣れすることです。
そのため、こちらの2つを意識して取り組みましょう。
- 2時間きっちり測って解く
- 解く順番を決めておく(3問は最後)
時間配分の目安としては、第1問10分、第2問10分、第3問40分、第4問10分、第5問40分の合計110分で、見直しが10分です。
「本番で時間が足りなくて、解けなかった」ということがないよう、早めに鍛えておきましょう。
過去問の解き方は、こちらになります。
- 1週目で少なくとも過去5年分の問題を解く(40時間)
- 2周目は、できなかった回を重点的に解く(20時間)
- 弱点を克服する(10時間)
1週目は、絶望するほど解けないと思います。
落ち込まなくて大丈夫です。逆に最初から解けてる人は、天才です(*^^*)
その分、解説をしっかり読んで、間違えた問題は答えを見ながら解き直しましょう。場合によっては、教科書に戻ることも大事です。
ちなみに私は、3時間以上かけてこの作業を行います。おんなじ問題を2度間違えるのは、嫌ですからね。
2周目で、自分の成長を確かめましょう。
2回間違えた問題は、あなたの弱点です。教科書に戻って、じっくり勉強しましょう。
④簿記2級の予想問題を解く
過去問が終わったら、最後にTACの直前予想問題集を解きます。
だいたい、テスト2週間前くらいに解けばOKです。
テスト本番だと思って、解くようにしましょう。
2周やるのが理想ですが、時間がない人は1回でもOKです。
簿記2級合格のコツ
ここまで、一通りの勉強の仕方を説明していきました。
実際に、簿記2級を勉強するのにはコツがあります。
なので、今からそのコツを伝授します。
- 暗記が必要なところは、寝る前に覚える
- 計画を立てて、半年以内に合格を目指す
- すき間時間を有効に使う
特に覚えるのが苦手という人は、寝る前に教科書を読みましょう。記憶力が格段に良くなります。
また、受ける試験日を決めて、テストまでの大まかな計画を立てるようにしましょう。
時間がない人も、半年以内には試験を受けたいところです。ダラダラやっててもつらいだけだし、途中で嫌になることもあるので。
特に社会人の人は、平日勉強するのが難しいかと思います。通勤時間や寝る前の30分など、時間を有効に使っていきたいですね。
簿記2級をとった後に待っている未来
最後に、簿記2級をとった後に待っている未来について話します。
簿記2級の資格をとることで、次の5つの未来が待っています。
- 自分に自信がつく
- 企業の財務諸表が読めるようになる
- 就職や転職に有利になる
- キャリアアップに繋がる
- 他の資格を取るきっかけになる
①自分に自信が付く
簿記2級の合格率は15%前後であり、難易度が高い資格です。
その試験に受かったら、自分に自信が付きます。
合格したら、こんな賞状がもらえて達成感も味わえますよ!

②企業の財務諸表が読めるようになる
簿記2級の知識があれば、企業の財務諸表を呼んで経営状態を把握することができます。
そのため、就職先や投資先、取引先などを選択する際に大いに役立ちます。
➂就職や転職に有利になる
履歴書やES(エントリーシート)の記入欄には、必ず持っている資格を記入する欄があります。
簿記2級が書ければ、会計の知識をアピールできて印象が良くなります。
経理を志望する人は、必須になる場合もあります。
④キャリアアップにつながる
資格を持っていることで、
- 昇進する
- 昇給する
という会社がいくつかあります。
勤めている会社によって異なりますが、少なくとも上司からの印象が良くなります。
➄他の資格を取るきっかけになる
簿記2級を取った後は、他の資格を取るために会計の知識を活かすことが可能です。
例えば、
- 税理士
- 社会保険労務士
- ビジネス会計検定
- ファイナンシャルプランナー
- 中小企業診断士
などが、簿記2級に関連する資格になります。
これだけじゃなくて、全く別の資格に挑戦するのもアリですよ。
さいごに
今回は、たった2ヶ月でいきなり簿記2級をとる方法について紹介しました。
簿記2級を取れば、最後に話したような明るい未来が待ってます。
とろうか迷っている人も、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
その一歩が、未来への大きな一歩につながりますよ。