研究職

【例あり】研究職志望のESの書き方 これを見れば、スラスラ書ける

こんにちは。だいずです。

現在、国内トップメーカーの研究職に勤めています。

就活では大手メーカー20社にエントリーし、19社から面接の案内を頂くことができました。

具体的には、東レ、旭硝子(AGC)、ライオン、森永製菓、森永乳業、住友化学、三菱ケミカルなどに、研究職志望で通過しています。

一方、大学の同期の中にはES(エントリーシート)で苦しんでいる人もいました。

同じ学歴であってもESの書き方ひとつで通過率に大きな違いが出ます。

そこで本記事では、皆さんのES通過率が少しでも高まるように、ESの書き方について紹介したいと思います。

研究職のESで聞かれることは、次の4つのどれかになります。

  • 志望動機
  • 研究概要
  • 学生時代に力を入れたこと
  • 自己PR

ひとつずつ解説していきますね。

ESの書き方:志望動機

企業が志望動機を聞く目的は、こちらになります。

  • 数ある企業の中から弊社を選んでくれた理由が知りたい
  • 「入社したい」という意気込みが聞きたい

よって志望動機の記入欄には、この2つの情報がわかるように書かなければいけません。

難しそうに聞こえますが、次に示す4つの構成にすれば完璧な文章を簡単に作ることができます。

  1. 志望理由
  2. 企業の特徴
  3. 自分の強み・経験
  4. 会社で達成したいこと

①1文目は「~だからです」という志望理由で始めます。
その企業でなければいけない理由を押さえましょう。

②次の文では、会社の特徴を書いて根拠を示します。
特徴としては、これら4つのどれかになります。

  • 企業理念、ビジョン、ミッション
    例1)素材には社会を変える力がある
    例2)モノづくりで世界にイノベーションを起こす
  • 社風
    例1)少数精鋭で、若手のうちから裁量権が大きい
    例2)大部屋式による自由闊達なコミュニケーション
  • 事業内容
    例1)○○年の歴史で培った貴社の△△という独自技術
    例2)△△というコア技術を活かして、様々な領域に事業展開
  • 業績
    例1)○○年連続で△△の売上No1
    例2)海外進出し、海外売上が全体の半分以上を占めている

企業分析をして、他社にない独自の強みを探しましょう。

➂今度は、自分の強みや経験を書きます。
ここでは、他の設問で記述する強みや、大学の研究分野などについて簡単に説明します。

④最後に達成したいことを書きます。
「企業の特徴」と「自分の経験、強み」を組み合わせましょう。

私の志望理由を例に紹介しますね。

「世界トップレベルの製品を開発して社会に貢献する」という夢を実現できるからです。貴社は○○という企業理念のもと、○○や△△などシェアの高い製品を数多く創出し、グローバルに展開しています。貴社でなら、私の強みである○○を活かすことで、新しい製品を開発し世界中の人々を豊かにすることができます。(200文字)

世界トップレベルの製品を開発するには、多数の人気製品をグローバル展開している貴社でしかできない」という主張になっています。

このように、「志望理由⇨会社の特徴⇨自分の強み⇨達成したいこと」の順に書けば、説得力のある文章が簡単に書けちゃいます。

ちなみに、志望動機は200~400字のどれかで聞かれます。

文字数が足りない場合は、「会社の特徴」「自分の強み」「成し遂げたいこと」で捕捉したい内容を具体的に説明しましょう。

ぶっちゃけ、これをするだけで読み応えのある文章になります。

私の例では、次のことを追加すれば長文にも対応できます。

  • 私の強みに裏付けされる経験
    例)大学の研究で培った○○に関する高度な専門知識・粘り強さ
  • 将来の明確なビジョン
    例)特に△△の事業の××の研究に携わることで、私の専門性を最大限に活用したいと考えております。

「①志望理由、②会社の特徴、➂自分の強み、④達成したいこと」をしっかり記載して、志望動機を攻略しましょう!

弊社で成し遂げたいことはなんですか」という質問は、志望理由と同じことを聞いています。上の方法で書けば、バッチリです。

最後に、テンプレートを載せておきますね。

①(私の理由は)~だからです。
②貴社は、○○といった企業理念のもと、~しています。
➂私には○○の強み(経験)があります。
④貴社でなら、私の○○を活かして~することができます。

これに当てはめるだけで、簡単に作れちゃいます。

ESの書き方:学生時代に力を入れたこと

企業が「学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)」を聞く目的は、過去の経験からあなたの性格や人柄を知ることです。

そのため、あなた自身が最もアピールできるエピソードを、具体的に書く必要があります。

では、どうやって書けばいいのでしょうか?

書き方としては、次の5つになります。

  1. 体験
  2. 出てきた課題
  3. 解決した方法
  4. 成果
  5. 経験から学んだこと

この流れで書けば、ストーリー性は完璧で、あなたの人柄もしっかりと伝えることができます

①1文目に「力を入れたことは、~です。」と、自分の体験を書きます。

具体的な体験談として、次のようなものがあります。

  • 大学の研究
    例1)○○学会で受賞した
    例2)論文の著者
  • アルバイト
    例1)飲食店のバイトリーダー
    例2)塾講師で生徒の点数を上げた
  • サークル活動
    例1)サークルの会長(役職)
    例2)大会で〇位に入賞

「こんな立派な成績残せていない」「アピールできる経験がない」という人もいるかと思います。

そんな人は、次の2つを実践しましょう。

  • 両親や友達に聞く
  • 大学時代の自分の生活を見つめなおす

「研究で上手くいかなかったけど、○○したら上手くいった」「サークルで○人を勧誘できた」など小さな成功体験でもOKです。

何か1つをひねり出しましょう。

中学、高校時代の経験は、古すぎるのでおススメしません。大学時代でアピールできる経験を見つけましょう。

②その体験の中で、出てきた課題や苦労した点を書きます。
課題がないと、「やったら、できた」という薄っぺらい話になってしまいます。アニメやドラマでも必ず問題が出てきますよね。それと一緒です。

➂解決した方法を書きます。
自分が工夫したこと、行動したことを具体的に説明しましょう。

④解決した結果、どのようないいことがあったのか書きます。
物語の最後をハッピーエンドで締めくくりましょう。

➄物語だけで終わらせず、最後に学んだことを書きます。
「この経験を通じて~を学んだ」「貴社でも○○という強みを活かす」といった文章で、終わらせるようにしましょう(ここが一番大事です)

私のガクチカを例に、説明しますね。

<研究編>

私が学生時代に力を入れたことは、大学の研究です。私は、「研究で成果を上げて学会発表する」という目標を掲げました。その中で最も苦労したことは、○○です。まずは論文を△報読み、知見を得ました。また、指導教員や先輩と議論を交わしながら、〇ヶ月にわたり何度も仮説と検証を繰り返しました。その結果、△△という実験手法を取ることで課題を解決し、目標を達成することができました。努力の甲斐があって、学会発表では賞を頂きました。この経験から、周りと協働しながら、仮説と検証を繰り返すことで、課題を解決する力を身に付けました。(約300字

この例では「実験が上手くいかない」という課題に対して、「文献調査、仮説と検証、仮説と検証」によって解決しています。

最後は、「課題解決力が身に付けられた」といった形で文章をまとめています。

もう一つ紹介しますね。

<アルバイト編>

私が学生時代に力を入れたことは、〇年間続けた飲食店の厨房のアルバイトです。私はバイトリーダーとして、△人の新人スタッフの教育担当に挑戦しました。××種類もの料理があり、はじめは作り方を教えるのに時間がかかりました。このままではお客様に迷惑がかかると感じ、時間を短縮する方法を考えました。私の昔の経験から、レシピ一覧表があると一目で作り方がわかると思い、社員の方に提案しました。その結果、スタッフ全員が1か月ほどで料理を習得でき、お客様に満足できる料理を届けることができました。この経験から、積極的に行動することの大切さを学びました。貴社でも、アイディアや改善点などを積極的に提案しながら、周りと協働して新しい製品を開発します。(約300字

ここでは、「教育に時間がかかり、お客様の迷惑になる」という課題に対して、「レシピ一覧表を作る」という方法を提案することで解決しています。

最後に、「積極的に行動する姿勢を大事にして、仕事に取り組みたい」という意志を伝えています。

ガクチカの文字数は300~600字と比較的長めで、正直書くのに苦労します。

しかし「体験⇨出てきた課題⇨解決方法⇨成果⇨学んだこと」を意識すれば、誰でも攻略することができますよ。

「そうは言っても、自分が納得できる文章が書けない」という人もいると思います。

ここからは、更に説得力のある文章を書くためのテクニックを3つ紹介します。

  • 曖昧な表現は避けること
    例1)~と思います。→~です。(思います。は必要最低限に)
    例2)リーダーシップ→周りの意見をしっかり聞き、そこから一つの結論を出す
  • 数値を入れること
    例1)生徒の成績を○点上げた
    例2)サークルの大会で○○位に入賞した
  • 5W1Hを意識すること
    例)who=私, where=バイト先の飲食店で, what=お客様の満足する料理を提供できた, how=レシピ一覧表を使って,why=教育に時間がかかったため

これらのテクニックを使って、読み応えのある文章を目指しましょう。

最後にテンプレ―トを載せときます。

①私が学生時代に力を入れたことは、~です。
②その中で一番の課題は○○です。~(補足説明)。
➂この課題に対して、私は~。
④その結果、~しました。
➄この経験から~を学びました。貴社では、~。

こちらも、ぜひ活用してください。

ESの書き方:自己PR

企業が「自己PR」を聞く目的は、2つあります。

  • あなたの性格や人柄が知りたい
  • 入社の意気込みが知りたい

この2つの情報をしっかり押さえることが大切です。

アピールできる書き方を紹介しますね。

  1. 自分の強み
  2. それを発揮した体験
  3. 入社後の意気込み

①自分の強みを1つだけ書きます。
欲張ってたくさん書いても印象が薄れて逆効果になります。

②強みを一番発揮できた体験を書いて、根拠を説明します。
ぶっちゃけ、ガクチカと一緒でOKです。ガクチカと自己PRどちらも書く場合は、2つ体験談を用意する必要があります。(私の場合、研究とバイトの話にしました)

➂「入社後に強みをどう生かすのか」意気込みを書きます。

私の自己PRを例に見ていきましょう。

<研究編>

私には、やり遂げる力があります。その力を発揮した経験の1つが、大学の研究です。私は「研究で成果を上げて学会発表する」という目標を掲げました。その中で最も苦労したことは、○○です。まずは論文を△報読み、知見を得ました。また、指導教員や先輩と議論を交わしながら、〇ヶ月にわたり何度も仮説と検証を繰り返しました。その結果、△△という実験手法を取ることで課題を解決し、目標を達成することができました。努力の甲斐があって、学会発表では賞を頂きました。貴社でも、調査・周りとのコミュニケーション・仮説と検証によって、困難な壁も乗り越えます。(約300字

自分の強みを「やり遂げる力」として、その根拠に「研究」の内容を盛り込んでいます。

最後に、「困難な壁も乗り越える」という強い意志を示しています。

<研究>

私には、やり遂げる力があります。その力を発揮した経験の1つが、飲食店の厨房のアルバイトです。私はバイトリーダーとして、△人の新人スタッフの教育担当に挑戦しました。××種類もの料理があり、はじめは作り方を教えるのに時間がかかりました。このままではお客様に迷惑がかかると感じ、時間を短縮する方法を考えました。私の昔の経験から、レシピ一覧表があると一目で作り方がわかると思い、社員の方に提案しました。その結果、スタッフ全員が1か月ほどで料理を習得でき、お客様に満足できる料理を届けることができました。貴社でも、アイディアや改善点などを積極的に提案しながら、仕事をやり遂げます。

今度は、「アルバイト」の内容で根拠を示しています。

最後に、「貴社で私の強みを活かしたい」という言葉で締めくくっています。

正直、ガクチカを2パターン用意しとけば、自己PRは攻略したも同然です。

一応、テンプレートを載せときますね。

①私の長所は~です。(私には~があります。)
②その力を発揮した経験の1つは、○○です。~(経験談)~。
➂貴社でも、私の~を発揮して~します。

ESの書き方:研究概要

企業が研究概要を聞く目的は、

  • あなたの専門性を知ること
  • 研究に対する論理性や伝達能力を把握すること

です。

前者は配属される研究室によって異なるので、変えようがありません。一方、後者は文章の書き方ひとつで印象が左右されます。

なので、この記事で研究概要をしっかり書いて、ES通過を目指しましょう。

研究概要の提出は、大きく分けて2つ形式があります。

  • 設問(○○文字)形式
  • pdf添付形式(A4用紙1~2枚)

注:企業によって異なります

形式によらず、書き方は同じです。

  1. 研究タイトル
    最初の1文で、自分の研究タイトルをズバッと示します。
  2. 背景・目的
    研究に至るまでの背景や目的を説明します。
  3. 方法
    目的を達成するために、どのような方法をとったのか書きます。
  4. 結果・考察
    どのような結果がえられたのか書きます。
  5. 今後の方針
    研究の方向性や、その研究が社会にどう役立つのか説明します。

設問形式の場合、字数制限(50字、100字など)の関係で全部書けないことがあります。その時は、①研究タイトルと②背景・目的のみでOKです。

私の研究概要を紹介したかったのですが、残念なことに秘密保持の関係上載せられません。

なので、私が考えて書いてものを紹介します。

私は、太陽光発電を効率的に行うための薄膜形成技術を研究しています。現在発電方法には火力や原子力があり、日本ではこれらが全体の約7割を占めています。しかし、この方法ではエネルギーの枯渇問題や環境問題、危険性といった深刻な課題があります。一方、太陽光発電では自然エネルギーを用いており、安全かつ環境に優しいことから、近年注目を集めています。この発電方法の課題としては、エネルギーの変換効率が低いことが挙げられます。そこで私の研究では、太陽光パネルに用いられる薄膜形成を最適化することで、エネルギー効率を最大化できないか検討しています。具体的には、○○という現象を利用して~をモデルとして実験を行いました。その結果、△△のエネルギー損失が減少し、従来の〇%ほど多くエネルギーを回収することに成功しました。今後は、膜の構造を制御することで、目標値とされる〇%アップを目指します。

ここでは、太陽光発電に関する研究をしていることを最初に述べ、背景~今後の方針までを順序だてて説明しています。

pdf添付形式でも、同じようにA4用紙に①研究タイトル、②背景・目的、➂実験方法、④結果と考察、➄今後の方針を項目ごとに書いてきます。

その他、大学名、名前、表や図を入れるようにしましょう。

pdf添付形式は、「学会発表や卒論発表などで一度は書いた経験がある」という人が多いと思います。

その人は、就活用に書き直せばOKです。

就活用の研究概要を書くポイントとしては、

  • 専門用語は分かりやすい言葉に言い換える。もしくは説明を入れる。
    例1)エントロピー→乱雑さを示す指標であるエントロピーという値
  • 「~である。~だ。」口調に統一する

になります。特に前者ができているかどうかで、伝達能力があるのか判断されます。

読み手にとって、わかりやすいESを心掛けましょう。

ESを書くためのポイント

ESを書くポイントは3つあります。

  1. 常に結論を最初に書く
  2. まずは文字数を考えずに書く
  3. 第三者に添削してもらう

①どの設問についても言えることですが、結論を最初に書きましょう

②まずは、文字数制限を気にせずツラツラと文章を書きましょう。
その後、文章を減らしたり1文を短くしたりします。重要となるポイントを押さえつつ、字数制限の9割以上は書くようにしましょう。

➂第三者に添削してもらいましょう。
自分の中でいいものが書けたとしても、自己満足で終わってしまいます。相手に見てもらうことで、おかしい部分や改善できる部分が見つかります。最低1回は、先輩や友達、先生などに添削してもらうようにしましょう。

ESを通過して、次のステージに進もう

今回は、研究職志望のESの書き方について紹介しました。

ESは、就活の第一関門と言えます。

会ったことない人に、紙きれ一枚で判断されて落とされるなんて、最悪ですよね。

まずは、本記事の内容を参考にしてESをしっかり書いて、次のステージに進みましょう。

皆さんが志望する企業に内定をもらえることを、陰ながら応援しています。